【浴室掃除】大理石の浴槽の正しい掃除方法
2023.03.10浴室クリーニング「浴槽が大理石でできているけれど、正しい掃除方法が分からない」という方も多いのではないでしょうか?
本記事では浴室掃除として、大理石の浴槽の正しい掃除方法についてご紹介していきます。
浴槽に使われている大理石の種類は?
浴槽に使われている大理石にはいくつか種類があります。
天然大理石
マーブル模様が特徴の天然大理石。
黒・ベージュ・緑などさまざまな色味があります。
磨き上げるとピカピカと美しく輝き、浴室では壁・浴槽周辺に使用されることが多い素材であると言えます。
ただし石とは言っても柔らかなものの部類に含まれており、主成分が炭酸カルシウムであるため酸には弱く、塩酸が使用されている洗剤を使用すると質が変わり、輝きが失われてしまったり、石の表面部分が変形してしまったりします。
人工大理石
成分はアクリル・ポリエステルなどの樹脂であり、人工素材により作られているものです。
天然の大理石の粉といったものは使用されていません。
アクリルで作られた人工大理石は滑らかで、高い耐衝撃性も兼ね備えているため、キッチンまわりの素材としてよく使用されます。
掃除も楽に行えるため、浴槽の素材としてもピッタリです。
人造大理石
「テラゾー」と呼ばれる人造大理石は、天然の大理石を細かく砕き、その粒子をセメントや樹脂などと一緒に固めた大理石です。
使用する際には石の表面部分を研磨するため、平らな板状で使用される傾向があり、曲線が多く複雑な形をしている浴槽には少々使用が難しいといった点もあります。
【大理石の種類別】浴槽の正しい掃除法
大理石の種類別に浴槽の正しい掃除法をご紹介します。
天然大理石の浴槽
大理石は非常に繊細な素材であるため、刺激の強い洗剤を用いて掃除することは避けるのがベターとされています。
天然大理石は酸性洗剤に弱いという特徴がありますが、アルカリ性洗剤にもそれほど強い耐性をもっているわけではありません。
しかし浴槽に大理石が使用されている場合、どうしても水垢・石鹸カス・皮脂などが付着して蓄積されてしまうので掃除は欠かすことができません。
そこで、天然大理石の掃除に適している「中性洗剤」を使用して掃除を行うのがおすすめなのです。
ただ、中性洗剤の中でも大理石に使用不可と記載されている洗剤を使用してしまうと、天然大理石が変色したり、黒ずみが発生してしまったりすることがあるためNGです。
天然大理石の浴槽をゴシゴシと強い力でこすり洗いするのも避けるのが良いでしょう。
掃除にたわし・研磨剤がついたスポンジを用いるのもおすすめできません。
柔らかな大理石の素材に傷をつけてしまうと、隙間に余計汚れが入り込み、落としづらくなります。
天然大理石の浴槽を掃除する際には、柔らかいスポンジなど傷がつきにくいようなものを使って優しくこすり洗いを行うようにしてください。
掃除を行った後には中性洗剤が付着したままにならないよう洗い流し、布で水分を拭き取って水分が残ったままになるのを避けるようにしましょう。
そして、頻繁に洗い過ぎないことも大切です。
頻繁に洗ってしまうと石の成分が溶けて痩せていくことがあるためです。
人工大理石の浴槽
滑らかな表面をしていて、汚れが付着しても落としやすいという特徴があるのが人工大理石の大きな特徴です。
メーカーから販売されているものによっては、さらに汚れが付着しにくくなる加工が施されているものがあります。
掃除方法としては、中性洗剤を用いて柔らかいスポンジを使ってなるべく優しくこすり洗いを行い、洗剤が残ってしまわないよう洗い流すようにしましょう。
入浴を済ませた後、まだお湯が温かい段階で掃除しておくと汚れが緩いため、洗剤を使わずとも汚れを落とすことができ、お手入れの手間を省くことができます。
人造大理石の浴槽
人造大理石で作られた浴槽は表面加工によって掃除方法が異なります。
天然素材が大理石の材料に使用されているので、酸性・アルカリ性洗剤はなるべく避けるようにしましょう。
大理石の汚れの種類とその掃除方法
汚れの種類とそれぞれおすすめの掃除方法をご紹介します。
汚れにもさまざまな種類があり、それぞれ掃除方法も異なるものなのです。
水垢の白い汚れ
水分が蒸発した後、水道水に含まれているカルシウム・マグネシウムなどが残って固まってしまう汚れです。
水道水の成分は水道の地域ごとに異なるため、付着しやすさにも地域差がでてきます。
クエン酸といった酸性洗剤を使用して落とす方法もありますが、人工・人造大理石でできた浴槽への使用はあまりおすすめされていません。
湿布の方法でも落とすことが困難である場合、浴室用の「クリームクレンザー」を使用して落とすようにします。
クリームクレンザーを使用した掃除方法
水に濡らして絞ったスポンジに浴室用のクリームクレンザーをつけて、乾燥した汚れの表面を優しい力でこすり洗いします。
大理石の表面に傷がついてしまうこともあるため、浴槽の様子を確認しながら強い力を入れ過ぎないよう慎重に掃除を進めていきましょう。
それらの汚れとクリームクレンザーを水で洗い流し、水滴を残さないように拭き上げて完了です。
もらい錆びと呼ばれる赤茶色の汚れ
濡れた金属が酸化して錆びができ、その錆びが大理石の浴槽に移ってしまった汚れです。
市販の錆び取り洗剤などは酸性の性質を持っているため、大理石への使用はあまりおすすめされていません。
浴室用のクリームクレンザーを使って落とすようにしましょう。
銅石鹸と呼ばれる青い汚れ
給湯器・配管などで使用されている銅成分が少し溶け出して、皮脂汚れなどと反応することでできる汚れです。
こちらも浴室用のクリームクレンザーを使って落とすのがおすすめです。
皮脂汚れ・湯垢・金属石鹸などのザラザラとした汚れ
水道水の金属と皮脂・石鹸などの汚れが反応してできる汚れです。
広範囲にザラザラとした汚れが発生します。
日常での掃除では落としきれないため、洗剤を湿布して掃除するのがおすすめです。
ピンク色や黒色のカビ汚れ
カビは湿度を好み、増殖します。
浴槽本体に発生することはあまりありませんが、パッキン・シリコン材などに発生してしまうことがあります。
強い洗剤を用いて除去するものと思われるかもしれませんが、人工・人造大理石の浴槽への使用は黄ばみ・変色につながる可能性があるためおすすめできません。
こちらの汚れの場合は、専門の業者に浴室クリーニングを依頼するのがおすすめです。
色素沈着
汚れではないのですが、シールなどの色移りが原因で色素沈着が起こってしまったというケースもあります。
色素沈着により色が残ってしまうと、掃除によって綺麗に取り除くということが非常に難しくなってしまいます。
こちらの場合も、専門の業者に浴室クリーニングを依頼するのがおすすめだと言えるでしょう。
【浴室掃除】浴槽の汚れが落ちない場合はプロに依頼!
浴室掃除として浴槽の汚れ掃除を自力で行う方法をご紹介しましたが、「どうしても落とせない」「そもそも掃除する時間がなかなかとれない」ということもあるかと思います。
その場合には無理せず、専門のハウスクリーニング業者に浴室クリーニングを依頼して浴槽の汚れをまとめて取り除いてもらうようにしましょう。
専門の業者にお願いすることで汚れの種類・状態別に掃除方法や洗剤を変えて、徹底的に汚れを落としてくれますよ。
おわりに
本記事では浴室掃除として、大理石の浴槽の正しい掃除方法についてご紹介しました。
大理石は特殊な素材であるため、正しい掃除方法を行わなければ表面に傷がついてしまいます。
難しい場合には業者による浴室クリーニングを依頼して、安心安全に汚れを除去してもらうようにしましょう。
クラベルプロ編集部
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