エアコンクリーニングにカビキラーはNG?

2022.07.22エアコンクリーニング

エアコンクリーニングにカビキラー

エアコンを掃除する際、カビキラーを用いるのはNGであるということをご存知でしょうか?

本記事ではエアコンクリーニングにカビキラーを使うのがNGな理由と、使ってしまった時の対処法についてご紹介していきます。

 

エアコンクリーニングにカビキラーを使うのがNGの理由

カビキラーを使うのがNGの理由

エアコンが臭くなってしまうため

強力な洗浄力でカビを落とすことができるカビキラーは、塩素独自の強い臭いが特徴です。

また、基本的にエアコンは浴室のように水をたくさん使うことができる場所ではありません。

カビキラーを使ってカビ掃除を行い、エアコン内に洗剤が残ってしまうことで、使うたびに塩素のような臭いがしてしまうこともあるのです。

塩素の臭いは不快なニオイと感じる方も居られます。

ひどい場合には、頭痛・吐き気などが起こってしまうこともあります。

そのため、カビキラーを水でしっかりと洗い流すことのできないエアコンに使用するのはおすすめできません。

 

エアコンパーツが錆びて腐食の原因になってしまうため

エアコンフィルター内部の「フィン」と呼ばれている熱交換器はアルミで製造されているため、アルカリ性の性質を持つカビキラーを使用してしまうと錆びが発生してしまう恐れもあるのです。

カビキラーはフィンを錆びさせたり変色させたりするほか、錆びの部分が少しずつ腐食していってしまうため、エアコン本来の機能を果たすのが難しくなってしまうことがあります。

プロのエアコンクリーニング業者がクリーニングの際にアルカリ性薬剤を用いて掃除を行うことがあるのですが、その後に酸性薬剤を用いて中和させることを行うため問題はありません。

しかし一般の方が酸性薬剤を使って中和させようとすると、有毒ガスが発生してしまう可能性があるため、「カビキラーを使う」「酸性洗剤で中和させようとする」などは行わないようにしましょう。

 

【エアコンクリーニング】カビキラーを使ってしまったら?

カビキラーを使った場合

冷房内の結露を利用して成分を洗い流す

エアコン内の冷房で発生している結露を利用して、成分を洗い流す方法があります。

エアコンを最低温度の16度に設定し、1時間程度運転させるようにしましょう。

温度差が激しい場合、通常の運転よりも結露が多く発生するため、内部でできた結露水がカビキラーの成分を洗い流していきます。

また結露水はドレンホースから洗い流されるため、安心です。

 

霧吹きを使って成分を洗い流す

カビキラーの成分を除去するために、霧吹きを用いて成分を洗い流すという方法も効果的です。

ゴミ袋・テープを使ってエアコン周辺を養生するようにし、カビキラーを使用した場所に霧吹きを使って水を吹きかけていくようにしましょう。

この際、電装の部分に水がかかってしまうと故障・不具合といったトラブルが発生してしまうため注意してください。

最後に雑巾で水気を拭き取って、2時間ほど送風運転を行ってエアコン内を乾燥させることができたら完了です。

 

プロの業者にエアコンクリーニングを依頼する

「自分で掃除を行うのが難しい…」という場合には、プロの業者にエアコンクリーニングを依頼するというのもおすすめです。

プロに依頼することで専門性の高い道具・洗剤と技術を用いてエアコン内の隅々まできれいに洗浄してもらうことができ、カビキラーの成分もすっきりと洗い落としてもらえるでしょう。

 

カビキラー同様、市販のエアコンクリーナーもNG!

市販されているエアコンクリーナーを使ってカビを落とすという方法もあるのですが、実際のところ、こちらの方法はあまりおすすめではありません。

理由の1つ目は、エアコンクリーナーの成分をしっかりと落としきることができないと、カビのエサになってしまい、以前よりもひどい状態になってしまう可能性が高いということが挙げられます。

2つ目は、掃除でエアコンクリーナーの成分が落としきれずホコリに付着すると、目詰まりを引き起こしてエアコンの故障の原因になってしまうことがあるということが挙げられます。

 

自分でできる!エアコンのカビ取り方法

エアコンのカビ取り方法

自分でできるエアコンのカビ取り方法をご紹介します。

 

フィルターやルーバー部分のカビ取り方法

エアコンのカビを自分で掃除できる部分は、フィルターと取り外しができるルーバーだけです。

フィルターは取り外した後に掃除機を使って付着したホコリを吸引し、汚れが残っているようであれば中性洗剤で洗い、最後にすすぎをしっかりと行って陰干しをし、完璧に乾燥させるというというのが基本的な掃除の方法であると言えます。

ルーバーに関しても取り外した後に水洗い、または中性洗剤で洗い、最後にきちんと水気を拭き取るようにしてから取り付けるようにします。

フィルターやルーバーの部分にカビが付着している場合、カビキラーを用いる方もいますが、素材自体が変色したり傷んだりする可能性が高いので避けるのが良いでしょう。

 

エアコン内部のフィンやファンの部分はプロにお任せ!

エアコン内部の掃除に関しては、一般の方の知識・技量では難しいとされています。

たとえホームセンターなどで販売されているエアコン掃除スプレーを用いて掃除を行った場合でも、薬剤がきれいに落としきれず残ってしまうことで、後々カビのエサになり繁殖を引き起こす原因となってしまうことがあるのです。

自分で掃除を行うにはフィルターやルーバー部分のみに留めておき、エアコン内部の掃除に関してはプロの業者にエアコンクリーニングを依頼して、カビを徹底除去してもらうようにしましょう。

 

普段のお手入れでカビ防止を!

お手入れでカビ防止

カビは発生してしまう要因は何か・カビの発生予防として有効なのはどんなことなのか、エアコン特性とあわせて見ていきましょう。

 

エアコン内部をカビが好まない環境にする

エアコン内のカビの働きが活発になるには、「20~30度の気温」「70%以上の湿度」「ホコリなどの栄養分となる汚れがある」の3つの条件が必要です。

ホコリなどの汚れと湿度を取り除いて、この3条件を回避できればエアコンにカビが発生してしまうことを回避できます。

とくに日本の夏場は湿度も高めでジメジメとしやすいため、日頃からケアを怠らずしっかりと乾燥させることが大切です。

 

冷房を使った後はエアコン内部を送風運転で乾燥させる

冷房時にはエアコン内部で結露が起こり、水分が多い状態となってしまいます。

冷房を使用したら送風運転を2時間程度行うことで、エアコン内をしっかりと乾かすことができます。

 

定期的な換気&フィルター掃除を

室内の空気が汚れていたり湿っていたりすることで、カビが発生してしまう原因ができてしまいます。

エアコンは室内の空気を取り込んで温度調節を行い、その空気を再度室内に送り出しているので、外の空気が入り込んでくるということはありません。

そのため「キッチンの換気扇をまわす」「エアコン使用時も窓・部屋のドアを開けておく」などの方法で定期的に換気を行うようにしましょう。

また、エアコンフィルターが空気中のホコリ・ゴミをキャッチしてくれるのですが、汚れが溜まってしまうとやはりカビが発生してしまいます。

月に1~2度はエアコンフィルターも掃除するようにしましょう。

 

おわりに

本記事ではエアコンクリーニングにカビキラーを使うのがNGな理由と、使ってしまった時の対処法についてご紹介しました。

カビキラーを使用して掃除することで、かえって人体に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。

またエアコン内部の掃除に関しては、プロの業者にエアコンクリーニングを依頼してきれいにしてもらうのがおすすめです。

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クラベルプロ編集部

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