エアコンクリーニング時は室外機の掃除も必要なの?
2020.09.03エアコンクリーニングエアコンクリーニングと言えば、本体である室内機のクリーニングをイメージする方が多いと思います。
では、室外機のクリーニングは必要ないのでしょうか?
今回は、室外機クリーニングの必要性や、自分でできるクリーニングの方法などについてご紹介します。
室外機のクリーニングは必要?
室内機と室外機間では空気のやり取りを行っていません。
2つをつなぐ配管がありますが、これは室外機から圧をかけた冷媒ガスを室内機の熱交換器へ送り込むために使われる配管です。
室外機が汚れているからといって、室内の空気に影響することはないのです。
そういったことから、室外機が外観的に汚れていると思っても、頻繁にクリーニングする必要はないと言えるでしょう。
業者に室外機クリーニングを依頼すべき場合
基本的に室外機のクリーニングは必要ありませんが、中にはエアコンクリーニング業者に依頼した方が良い場合もあります。
それは、室外機の内部にごみが溜まっていたり、異音がしたりするという場合です。
室外機の中やその周辺にごみが溜まってしまうと、室外機が目詰まりを起こし、冷暖房効率が大きく低下してしまう可能性があるのです。
そうなることによって、これまでと同じように使っていても、電気代が大きく跳ねあがってしまうこともあります。
最悪の場合、エアコン本体の故障につながってしまう恐れもあるのです。
室外機から異音がするというのも、室外機内部にごみが溜まってしまっていることが原因として考えられます。
室外機は元々外に設置しているものであるため、衛生上ではあまり心配する必要はないかもしれません。
しかし、電気代の問題やエアコンの寿命が短くなってしまうことを考慮すると、やはり様子を見つつ、お手入れを行っておく方が良いと言えるでしょう。
室外機を分解して内部のクリーニングを行うことは、専門的な技術が必要になってくるため、やはりプロのクリーニング業者へ依頼するのが安心です。
室外機の内部まで見るのが困難であれば、エアコン本体のクリーニング依頼をした際に、室外機のクリーニングもお願いしてみましょう。
業者に室外機クリーニングを依頼する際の注意
異常が起きた室外機のクリーニングはエアコンクリーニング業者に依頼するのが賢明ですが、室外機の設置場所や型番によってはクリーニングを断られるケースもあります。
設置場所が屋根の上・天井からの吊り下げ式の場合、クリーニングを行うことが難しく、受け付けを行わない業者もあります。
また、室外機の年式が古い・非常に複雑な構造機種などの場合も、年式や機種によって受け付けないこともあります。
気になる場合は、設置場所と型番を事前に業者に伝えたうえで、依頼をしてみてください。
自分で室外機クリーニングをすることはできる?
「室外機の汚れがひどい」「室外機の様子がなんだかおかしい」という場合には、室外機クリーニングが必要です。
室外機クリーニングは自分でできる箇所もあるのですが、室外機内部の汚れを取りたいという場合はプロの業者に室外機クリーニングを依頼するようにしましょう。
無理やり室外機を掃除しようとすると不具合・故障につながってしまうこともあります。
また自分でできる範囲のクリーニングをしようと思っても、室外機内部に汚れが溜まっている・異音が止まらないという場合はやはり、プロの業者にクリーニングを依頼しなければなりません。
エアコン本体のクリーニングを行ってもらうついでに、室外機のクリーニングを行ってもらうという方法もおすすめです。
室外機を自分でクリーニングする方法
室外機を出来る限り自分で綺麗にしたい!という方は、以下の範囲のクリーニングは可能です。
室外機表面
ほうきを使って、室外機の表面に付着した落ち葉や汚れを払い落としてください。
ほうきで掃いても落ちないものは、濡れた雑巾で拭き取りましょう。
特に風の吹き出し口となる網目状の部分に関しては、念入りに掃除しましょう。
網目にほこりや落ち葉が挟まっている場合は、掃除機で吸い出すのも良いでしょう。
使い古した歯ブラシを網目の間に挟み込み、汚れを搔き出していく方法もあります。
室外機は雨に晒されることが分かったうえで設置しているため、掃除を行う際に水を使用しても壊れることはありません。
泥汚れがひどい場合は水で簡単に洗い流し、雑巾で拭き取るように掃除する方法がおすすめです。
ただ、「室外機に大量に水をかける」「室外機の下からホースで水をかける」といった無茶なことを行うと、故障につながってしまうこともあるので気をつけましょう。
室外機周辺
室外機周辺に植木鉢や自転車などの物を置いて遮ってしまうと、冷暖房の効率が落ちてしまいます。
室外機の周辺は物を置かず、できるだけスペースをあけるようにしましょう。
また、落ち葉やごみが溜まるのを防ぐため、定期的にほうきで掃き掃除を行うのも良いですね。
室外機のフィン
フィンとは、室外機の裏側・側面にある金属板の部分です。
熱交換の役割があるため、この部分の隙間に汚れが溜まると冷暖房の効率が落ちてしまいます。
歯ブラシで汚れを搔き出す・掃除機で吸い取るのが効果的ですが、アルミ製のフィンに関しては大変デリケートなため、丁寧に優しく扱うことが大切です。
室外機は雨に晒されることが分かったうえで設置しているため、掃除を行う際に水を使用しても壊れることはありません。
泥汚れがひどい場合は水で簡単に洗い流し、雑巾で拭き取るように掃除する方法がおすすめです。
ただ、「室外機に大量に水をかける」「室外機の下からホースで水をかける」といった無茶なことを行うと、故障につながってしまうこともあるので気をつけましょう。
室外機が汚れている場合はプロのエアコンクリーニングに依頼!
エアコン本体も室外機も定期的にクリーニングを行う必要があります。
ただ、室外機に関してはエアコン本体ほどクリーニングを行う必要はありません。
外に設置するものであるため、元々頑丈に作られているためです。
「あまりにも汚れがひどくなってきた」「室外機から異音がする」という場合は、迷わずプロのエアコンクリーニング業者に室外機クリーニングを依頼してみるようにしてください。
上記のような問題が見られるにも関わらず「室外機だからお手入れは行わなくても良いだろう…」と放置し続けていると、最悪の場合、故障してしまう可能性もあるのです。
エアコン本体の寿命・電気代のことを考慮すると、やはり様子を見ながら室外機のお手入れも行っておく方が安心だと言えるでしょう。
一番良い方法としては、エアコンクリーニングを定期的に行ってもらう際に、室外機のクリーニングも併せて行ってもらうということです。
エアコン本体・室外機どちらも綺麗にすることができるため、一石二鳥になるでしょう。
おわりに
今回は、エアコンクリーニングは室外機も必要であるのか、業者に依頼する場合や注意点、自分でできるクリーニングについてご紹介しました。
本来、室外機は外に置かれるのである程度汚れることを想定して作られているため、クリーニングの必要はないのです。
しかし、室外機に異常が起きた場合やどうしても内部の汚れが気になる場合、エアコンクリーニング業者に室内機・室外機共に依頼してみましょう。
自分でできる範囲で定期的にメンテナンスを行うことも、室外機を長持ちさせるポイントです。