エアコンクリーニング エアコンのカビ除去
2021.01.04エアコンクリーニング面倒なエアコン掃除はどうしても後回しにしてしまいがちです。
しかし掃除を行わずに長年放置しておくと、黒カビが繁殖してしまう可能性があります。
今回は自分でできるエアコンの掃除方法と、プロによるエアコンクリーニングの内容についてご紹介していきましょう。
エアコン内にカビが発生する原因は?
エアコン内部にカビが発生してしまう原因としては、エアコンの設置環境が関係していると言えます。
カビが発生しやすい条件としては、「温度」「湿度」「汚れやホコリ」の3つが挙げられます。
20~35度の温度
カビの繁殖に適した温度は、20~35度と言われています。
こちらの温度は、私たち人間が快適に感じる室温であると言えます。
しかし、この快適な室温こそがカビの繁殖条件にあたるのです。
80%以上の湿度
エアコンの運転時、暖かい空気と冷たい空気が混じり合うことによって結露が生じ、エアコン内部の湿度も上昇します。
そして湿度80%以上になると、カビの繁殖が活発になります。
また、湿気が生じるのは梅雨や夏の時期だけではありません。
乾燥しがちな冬場であっても、室内で加湿器を使用されている場合はほどよい湿度が保たれます。
程よい湿度はカビの繁殖に適しているため、湿度に関しても注意する必要があります。
エアコン内部の汚れやホコリ
またエアコン内部に汚れやホコリが溜まっていると、カビの栄養分になって繁殖してしまいます。
エアコンを通る空気には、キッチンからの油汚れや室内のホコリなども含まれています。
こまめに掃除を行わなければ、その汚れがすべてエアコン内に溜まっていってしまいます。
エアコンのカビ防止方法
エアコンのカビ防止方法としては、「こまめな換気」「定期的なフィルター掃除」「エアコンの送風運転」の3つが挙げられます。
この3つを行っていくことで、エアコン内にカビが生えないよう予防することができます。
こまめな換気
住居全体の湿度を下げて、カビが発生しにくい環境を作ることが大切です。
そのためには、日々のこまめな換気がやはり必要になるでしょう。
「できる限り快適な温度の空気を逃したくない…」という場合は、除湿器を用いて湿度を下げるという方法もあります。
しかし、やはりすぐにできる方法は、窓を開けて換気することかと思います。
窓を開けて換気することで、室内の空気内に浮遊していた汚れが屋外に出ていくため、カビの栄養分となるものを減らし、その結果カビの繁殖も抑えることができるでしょう。
定期的なフィルター掃除
エアコン内のフィルターには汚れやホコリが溜まりやすく、これらを栄養分にしてカビは繁殖します。
またエアコン内部を完璧に綺麗にできた場合であっても、エアコンフィルターの掃除を怠っていればカビは再度発生してしまうでしょう。
こういったことを防止するため、定期的にフィルターを掃除することが大切なのです。
中でも夏場・冬場といった一年の中でもとくにエアコンを頻繁に使用する時期であれば、1ヶ月に1度ほどの掃除がベストです。
エアコンの送風運転
冷房運転・除湿運転をすることで、エアコン内部に水分が溜まってしまいます。
そのためエアコンの電源を切る前には内部を乾燥させるよう、しばらく送風で運転しましょう。
内部を乾燥させる良い方法は、エアコンを運転させた後に20~30分ほど送風で運転することです。
エアコン内部はどうしても水分が溜まってしまう構造になっているのですが、湿気を取り除くだけでも、カビの発生を大きく抑えることができます。
とくに冷房運転・除湿運転を行った後のエアコン内部は、湿気が高い状態になっています。
エアコンの送風機能を使って、風をエアコン内部に送り込み、乾かしていきます。
ただ、エアコンのメーカーによっては送風機能が搭載されていないものもあるでしょう。
この場合、「エアコン内部乾燥機能」が搭載されていることがほとんどであるため、取扱説明書を確認して対応するようにしてください。
「送風機能」「エアコン内部乾燥機能」どちらも無いという場合は、暖房運転に切り替え、設定温度を1度高くして運転させましょう。
こうすることで、エアコン内部を暖かな空気が通るため乾燥させることができます。
自分でできるエアコン掃除方法
自分でできるエアコン掃除の方法をご紹介します。
正しい掃除方法を行って黒カビの根源を除去していきましょう。
フィルター掃除で黒カビの栄養源を除去
ほこりやハウスダストがエアコンフィルターに付着してしまうと黒カビの栄養の元となってしまうため、より一層黒カビの繁殖が広がってしまうでしょう。
そのため、フィルターの掃除を正しく行うことが黒カビの根源を除去することにつながります。
基本的なフィルター掃除の手順としては以下の通りです。
- エアコンカバーを開いた後、掃除機を使ってフィルターの汚れを吸引します。
- 室内にほこりを振りまかないように、フィルターを慎重に外します。
- 再度、掃除機を使ってフィルターに付着したほこりを吸引します。
- 浴室などで水洗いをした後、陰干しをして完全に乾燥させて完了です。
ただ、使用しているエアコンの種類によってもこの手順は変わってくるため、取り扱い説明書に記載されている掃除方法を確認するのが安心です。
吹き出し口を掃除で黒カビの飛散を防止
エアコンの吹き出し口から、カビの胞子が部屋に飛散していると言われています。
そのためエアコンの吹き出し口の掃除もしっかりと行う必要があるのです。
エアコン吹き出し口の基本的な掃除手順としては以下の通りです。
- 安全のためにエアコンコンセントを抜いておきます。
- 吹き出し口のルーバーを手で回してさげます。
- 薄めた中性洗剤をタオルに染み込ませて拭きます。
- 手の届かない部分も定規や棒にタオルを巻きつけて拭きます。
- コンセントを差し込んだ後に電源をつけ、送風運転の設定にして完了です。
エアコン内部の湿気対策も行うと◎
エアコン内部は黒カビにとって最適な繁殖環境になっています。
そのため、定期的にエアコンの内部を乾燥させて黒カビが繁殖しにくい環境にすることが大切なのです。
近年では「内部乾燥機能」「内部クリーン機能」など乾燥機能が搭載されたエアコンも販売されているため、その機能を活用することで湿気対策を行うことができるでしょう。
このような機能が搭載されていない場合は、エアコンを「送風」に設定し1時間程度運転させることで湿気を飛ばすことができます。
プロにエアコンクリーニングを依頼する
簡単なエアコン掃除であれば自分で行うこともできますが、より内部まで綺麗にしようとすると個人で行うには限界があります。
無理に内部まで掃除をしようとすると、機械を故障させてしまう可能性もあります。
エアコン内部はさらに複雑な構造になっているため、そんな内部まできちんと綺麗にしたいという際にはプロのエアコンクリーニング業者にクリーニングを依頼するのが賢明だと言えます。
エアコンクリーニングを専門に行う業者であれば、それぞれのエアコンパーツを丁寧に分解した後、エアコン内部を隅々までピカピカに洗浄してくれます。
おわりに
今回は自分でできるエアコンの掃除方法と、プロによるエアコンクリーニングの内容についてご紹介しました。
エアコンクリーニング業者にクリーニング依頼をすることで、エアコンに繁殖した黒カビを元から除去してくれます。
また普段の掃除では落とせなかった汚れも高圧洗浄・スチームクリーナーの活用によってしっかりと落としてくれるでしょう。
専門のプロに一度エアコンクリーニングを依頼することで、普段のお手入れも格段に楽なものになります。
クラベルプロ編集部
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