ハウスクリーニングで業者が使用する「電解水」とは何か?
2021.07.29ハウスクリーニング多くのハウスクリーニング業者で洗剤に代わって使用されているのが「電解水」です。
人や環境に優しい性質をもっているため、業者スタッフはもちろん誰でも安心して使用することができる水溶液です。
しかし、「電解水と聞いてもどのようなものかあまりピンとこない…」という方も多いでしょう。
今回は、ハウスクリーニングで業者が使用する「電解水」についてご紹介していきます。
ハウスクリーニング業者が使用する「電解水」とは?
化学的な処理を水に施し、本来もっていない機能を付けた水の代表として「電解水」があります。
水中で電気分解が行われることによって「電解水」という特殊な水が生成されています。
電解水の効果には化学的根拠があり、人体・環境にも優しい性質をもっていることが特徴です。
水に電気を流すことにより電気分解を行い、水溶液を酸性・アルカリ性の2つに分けることができます。
この際に生じた酸性水溶液を「酸性電解水」、アルカリ性水溶液を「アルカリ性電解水」と呼んでいます。
ハウスクリーニングで一般的に使われている電解水は「アルカリ性電解水」です。
本来、水の性質は中性になるのですが、電気分解を行いアルカリ性にすることで、こびりついて取れない頑固な油汚れを除去できるほどの強い洗浄効果を発揮します。
ガスコンロ・換気扇フィルター・電子レンジなど油汚れが生じやすいキッチンまわりでの使用が非常におすすめだと言えるでしょう。
また、一般的に市販の住居用洗剤・食器用洗剤には「界面活性剤」が含まれていることが多いのですが、アルカリ電解水にはこの成分が含まれていません。
そのため市販の洗剤使用の際に見られる「泡立ち」が起きることもなければ、洗剤を水で洗い流すという必要もありません。
これによって後片付けは非常に楽になるのではないでしょうか?
アルカリ性電解水は人体・環境に優しい
上記でも少し触れたように、アルカリ性電解水には有害な物質がまったく含まれていないため、人体・環境にも優しい物質であると言われています。
またハウスクリーニングが終わった後も従来の水として戻るため、赤ちゃんやペットと一緒に暮らしているご家庭でも安心して使用することができます。
さらに植物性洗剤・合成洗剤といったアレルギーをもっている方でも問題なく使用することができるでしょう。
除菌・消臭効果も期待できる
酸性・アルカリ性の濃度を示す尺度として、0~14までの「pH(ピーエイチ、ペーハー)」という数値幅があります。
7の数値が中性となり、0に近いほど酸性濃度が増し、14に近いほどアルカリ性濃度が増すという指標になっています。
「pH12.5」を超えるとタンパク質を分解することのできる作用があるとされ、この値以上のアルカリ濃度になると、食中毒菌などのほとんどの雑菌は30秒で死滅してしまいます。
臭いの原因となる細菌・微生物といったものを分解除去できることから、除菌・消臭といった効果を期待することもできます。
拭きムラにもならないため使いやすく、ハウスクリーニング業者の多くではこのアルカリ性電解水をクリーニングの際に用いています。
おわりに
今回は、ハウスクリーニングで業者が使用する「電解水」についてご紹介しました。
水に化学的な処理を施し、水中で電気分解を行うことができる電解水はハウスクリーニング業者にとって無くてはならない掃除アイテムの一つとされています。
汚れを落とすだけでなく除菌・消臭効果を得ることもできる電解水を用いることで、お家のさまざまな箇所がピカピカになります。
赤ちゃんや小さな子どもと一緒に住んでいるというご家庭であれば、電解水を用いて安心安全に除菌・消臭することができるでしょう。
クラベルプロ編集部
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