引っ越しの際にハウスクリーニングは必要?気になる相場もご紹介
2022.01.28ハウスクリーニング賃貸の引っ越し時、これまで住んでいた部屋の掃除を行わなければなりません。
その際に、業者のハウスクリーニングを依頼される方も多いかと思います。
本記事では、引っ越し時のハウスクリーニングの範囲や費用相場などについてご紹介していきます。
引っ越しの際に必要なハウスクリーニングの範囲は?
引っ越しの際に必要なハウスクリーニングの範囲についてご紹介します。
あくまでも自分が汚してしまった箇所をクリーニングしてもらう
ハウスクリーニングを依頼する際にまず確認しておくべきことは「自分が汚した場所はどこか」「どの程度汚してしまったか」ということです。
生活をしているとどうしても家の中は汚れてしまいます。
退去の際に、とくに注意して清掃しなければならないのが「水まわりのカビ・水垢」「キッチンまわりの水垢・油汚れ」「喫煙したことで生じた黄ばみ」「掃除を怠って発生したカビ」「壁や床の落書き」「飲み物・食べ物をこぼした際にできた床・壁の汚れ」になります。
このような汚れは「自分が汚してしまった」もしくは「掃除を怠ったことによって汚れが生じてしまった」ものであるため、借主側で綺麗にしなければならないのです。
引っ越しの際には部屋のすべての箇所を綺麗にすべき?
「でもどこまで綺麗にすべきなのかが分からない…」という方も少なくありません。
その目安として、「年末の大掃除」をイメージして考えてみましょう。
年に1度行う大掃除では、ガラスの拭き掃除や水まわりの掃除など、部屋の隅々まで綺麗に掃除する方も多いでしょう。
引っ越しの退去時に行われるハウスクリーニングでは、このような普段の生活で蓄積された生活汚れをまるごと落として綺麗にするのが目的です。
多くのハウスクリーニング業者では、引っ越しの際のハウスクリーニング箇所を以下のように設定していることが多いです。
・キッチンの壁やシンクまわり
・浴室
・レンジフード
・トイレ
・洗面所(洗面ボウル・鏡の水垢)
・床やフローリング
・窓ガラス
業者にハウスクリーニングを依頼する際の注意点
業者にハウスクリーニングを依頼する際の注意点をご紹介します。
賃貸のオーナーや管理会社にハウスクリーニングの了承を得る
まずは賃貸物件のオーナー・管理会社に「ハウスクリーニング業者に依頼したい」という旨を伝えるようにしましょう。
オーナー・管理会社がすでに契約しているハウスクリーニング業者がいる可能性があるためです。
オーナー・管理会社が契約している業者が無い場合、基本的に借主の依頼したいハウスクリーニング業者を拒否することはできません。
しかし念のために事前に確認をとり、了承を得ておくことをおすすめします。
退去した後にハウスクリーニングを依頼する
引っ越しでハウスクリーニング業者を依頼するタイミングとしては、部屋の荷物をすべて搬出した後にしましょう。
いろんな物がまだ部屋の中に残っていると、ハウスクリーニング業者は部屋の清掃を行いづらくなってしまいます。
「できる限りスムーズにハウスクリーニングを終わらせたい…」という場合は、退去した後にハウスクリーニングを依頼するようにしましょう。
賠償責任保険に加入しているハウスクリーニング業者を選ぶ
業者のハウスクリーニング中、壁や床に傷がついてしまったり、家具や家電を破損させてしまったりという思わぬトラブルが発生してしまう可能性もゼロではありません。
「賠償責任保険」に加入している業者であれば、そのような場合でもきちんと保証してもらうことができるため安心です。
ハウスクリーニングでのトラブルをスピーディーに解決できるため、ハウスクリーニング業者を選ぶ際にはこの賠償責任保険に加入している業者を選ぶようにしましょう。
引っ越しの際にハウスクリーニングを行うメリット
引っ越しの際にハウスクリーニングを行うメリットについてご紹介します。
手が届かない範囲も綺麗にしてもらえる
自分で部屋を掃除するうえで厄介となるのが、「手が届かない範囲の掃除」です。
具体的には、天井・天窓・屋根・屋根裏・エアコン・外壁、浴槽裏・トイレ裏などが挙げられます。
脚立が必要となるような高所での掃除は、個人で行うと落下してしまう危険性があります。
また屋根裏の掃除に関しては部屋のスペースが狭いうえ、高さもほとんど無いため、個人で掃除を行うのは時間もかかってしまい、非常に難しいでしょう。
カビ・油汚れなど頑固な汚れも落としてもらえる
特殊な機械・洗剤を用いてハウスクリーニングを行ってもらうことで、落としにくい頑固な汚れも落としてもらえます。
用いられる機械としては、高圧洗浄機・床洗浄機・ガラス研磨器具などさまざまなものがあります。
市販のお掃除用品では落とすことが難しい汚れも、プロの道具を使えば短時間ですっきりと落としてもらうことができます。
また、物件によっては引っ越しの際、浴槽・トイレの裏に取り除くことが難しい頑固なカビが残ってしまっていることがあります。
個人では落としにくいと感じる汚れであっても、プロのハウスクリーニング業者に依頼することで綺麗にしてもらえることが多いので、一度依頼してみてください。
ハウスクリーニングの料金相場について
ハウスクリーニングの料金相についてご紹介します。
【1R・1K】 20,000円~30,000円(居住中) 、15,000~25,000円(空室)
【1DK・1LDK】 40,000~50,000円(居住中) 、30,000~40,000円(空室)
【2DK・2LDK】 55,000~80,000円(居住中) 、30,000~70,000円(空室)
【3DK・3LDK】 85,000~100,000円(居住中) 、50,000~85,000円(空室)
【4DK・4LDK】 100,000~130,000円(居住中) 、75,000~100,000円(空室)
ただ、費用相場といっても部屋の広さ・間取り・汚れ具合によってクリーニング費用は前後するため注意が必要です。
業者に多額の請求を求められないようにするためには?
業者に多額の請求を求められないようにするためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか?
物件の内見時、気になる箇所があれば確認・写真を撮っておく
物件の内見時、押入れにカビが発生していたり、壁紙が剥がれかかっていたりと部屋の中に気になる箇所を発見した場合、仲介不動産会社に確認しておくようにしましょう。
また証拠を残すことができるため、写真を撮っておくこともおすすめです。
こうすることで「これは私が付けたものではありません」ということを証明できます。
「誰がこの汚れ・傷をつけたのか」ということで後々トラブルに発展する可能性もあるため、それを回避するためにこういった対策をしておくようにしましょう。
自分がつけた汚れでないところは無理に掃除をしない
退去時、ハウスクリーニングで注意しておきたい点は、「自分がつけた汚れでないところは無理に掃除をしない」ということです。
部屋の中で喫煙していないにも関わらず、壁紙にカレンダー・ポスターの跡が残っている場合、経年劣化による日焼けだと考えて良いでしょう。
冷蔵庫や本棚など、重量のある家具・家電のへこみ跡が床に残っている場合も自然にできてしまうものなので問題ありません。
「普通に生活していてもついてしまう汚れ・痕跡」といったものは、借主の責任にはならないのです。
おわりに
本記事では、引っ越し時のハウスクリーニングの範囲や費用相場などについてご紹介しました。
引っ越しの際には、部屋全体をできる限り入居前の状態まで戻す必要があることから、ハウスクリーニングを依頼する方が多いです。
ただ、「経年劣化」による汚れ・痕跡は、借主側でクリーニング費用を負担する必要が無いため、そのまま置いておくようにしましょう。
クラベルプロ編集部
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