【トイレ掃除】トイレに付着した赤カビ
2023.06.29トイレクリーニングトイレの床・壁・便器などに汚れが付着し、時間が経つことで汚れがピンク色・赤色に変化する「赤カビ」。
掃除して綺麗にしたと思っても、またすぐに現れてしまう非常に厄介な汚れのひとつです。
本記事ではトイレ掃除として、トイレに付着した赤カビの特徴と落とし方についてご紹介していきます。
トイレに付着した「赤カビ」って?
トイレに付着した「赤カビ」とはどのような汚れなのでしょうか?
赤カビはヌメリのある赤色・ピンク色の汚れを指します。
早い繁殖スピードで、2~3日であっという間に汚れが広がっていきます。
しかし、ほかの汚れに比べると比較的落としやすいという特徴があります。
そして赤カビの正体はカビではなく、「ロドトルラ」という酵母菌です。
高温多湿の場所を好んで繁殖するという特徴はカビに似ているため、「赤カビ」という呼び名がつきました。
酵母菌と聞くとパンやお酒作りに欠かすことができない菌をイメージされる方も多いのですが、水を好んでおりカビ同様に湿度が高い場所を好んで繁殖するものです。
水気が多い環境であればどのような場所にも発生します。
カビ以上に増殖スピードが速い分、気づいた際にはいろんな場所に発生してしまっているという恐ろしい菌なのです。
「密閉されている水まわり」であるトイレはカビにとって、繁殖するのに最適な環境なので根絶しておかないとすぐにまた発生してしまいます。
また、赤カビはとても有害な菌とされています。
万が一口に入ってしまうと、下痢・腹痛・嘔吐といった食中毒を起こしてしまう可能性が高いので注意が必要です。
赤カビがある場所には黒カビも発生する?
さらに、赤カビが発生する場所には黒カビも発生しやすくなると言われています。
これは黒カビが赤カビを栄養源にして繁殖するためです。
赤カビが繁殖する場所というのは黒カビにとっても繁殖条件が良い場所であるため、赤カビが放置されてしまうと、その後黒カビがじわじわと発生するようになるのです。
黒カビが根を生やしてしまうと掃除に手間・時間がかかってしまうほか、アレルギーの原因となる胞子を飛ばしてしまうなどその後の処理が非常に厄介なものになります。
黒カビを発生させないようにするためにも、赤カビの段階できちんと掃除をして対処しておくことが大切なのです。
【トイレ掃除】トイレに付着した赤カビの除去方法
トイレに付着した赤カビの除去方法についてご紹介します。
除去方法1:中性洗剤を使う
赤カビの除去方法でよく使用されているのが、中性洗剤です。
キッチン用や浴室用などの中性洗剤が販売されていますが、トイレ用の中性洗剤もたくさん販売されています。
発生してすぐの汚れであれば比較的落としやすい汚れであるため、中性洗剤をかけて厚手のキッチンペーパーで少しこするだけでも簡単に落とすことができます。
除去方法2:重曹やクエン酸を使う
水に溶かすことでアルカリ性になる「重曹」は、赤カビの汚れに限らず黒ずみ汚れにも効果があると言われています。
まずは重曹を赤カビの部分にふりかけていき、使用済み歯ブラシで軽くこすることで簡単に落とすことができます。
重曹と対照的な性質を持っているのが「クエン酸」です。
重曹で落としきれない汚れがある場合、クエン酸を使用するのがおすすめです。
除去方法3:塩素系洗剤を使う
頑固でなかなか落とせない赤カビ汚れがある場合、「カビキラー」などの塩素系洗剤を使って落とします。
赤カビに直接吹きかけて10分ほど放置した後、水で洗い流して完了です。
それでも落とせないという場合、使用済み歯ブラシを使ってこすることで落とすことができます。
トイレに赤カビを発生させないための予防策
トイレに赤カビを発生させないための予防策をご紹介します。
換気をこまめに行う
カビは湿度が高い場所を好むため、できる限りトイレの空気は入れ換えることをおすすめします。
トイレの換気扇を回したり、数時間に1度は窓を開けるようにしたりすることで湿度をグッと抑えることができます。
「換気扇を長時間回し続けると電気代が気になる…」という方も多いかと思います。
しかし、1日換気扇を回し続けてもかかる電気代は多くなく、1ヶ月でも数十円~数百円程度です。
カビが発生してしまったことの手間を考慮すれば、換気扇を常に回し続けている方が良いのかもしれませんね。
トイレ使用後は便器の蓋を閉める
トイレの湿度が上がってしまうのは、トイレの便器に溜まった水が蒸発していることが原因のひとつとして考えられます。
そのためトイレの使用時以外はできる限り便器の蓋を閉めるようにしましょう。
また、トイレ使用後に水を流す際も便器の蓋を閉めてから水を流すことで、菌の拡散を防止する効果もあります。
便器の水を流すと、便器の水が水しぶきとなって少なからず周囲に飛び散っています。
飛び散った汚水はカビの栄養分になるため、一層カビを繁殖させてしまうことになります。
トイレの蓋を閉めるということを習慣づけるだけで、カビの繁殖をグッと抑えることができるため、すぐにでも取り入れたい予防策です。
トイレ使用後に重曹を入れて浸け置きしておく
カビを落とす方法として定番である「重曹」は、赤カビを予防することにも効果があります。
用を足した後、就寝前にトイレタンク内に重曹を1カップ程度入れて浸け置きを試してみましょう。
これだけの手間で新しくカビが繁殖してしまうことを防止できるのです。
重曹には消臭効果もあるため、赤カビの発生を抑えながら臭いを除去することもできます。
トイレの臭い対策と聞くと「芳香剤」をイメージされる方も多いですが、イヤな臭いはそのままに、別の香りでごまかすようにすると一層臭いが気になるようになることもあります。
一方、重曹は臭いを断ち切ってくれる効果もあるため、トイレのイヤな臭いに悩まされることもありません。
こまめに掃除することも大切
トイレを清潔な状態にキープするには、やはりこまめに掃除を行うことが欠かせません。
1週間に1度の頻度で掃除を行うことで、トイレの清潔さをキープすることができるでしょう。
どうしても落とせない赤カビはプロにおまかせ!
「掃除をしているけどやっぱり赤カビ汚れが出てきてしまう…」「掃除をする時間がなかなかとれない…」という場合、プロのハウスクリーニング業者にトイレクリーニングを依頼するのがおすすめです。
赤カビはただトイレ掃除を行うだけでは根絶できていない場合が多く、「綺麗にしているつもりなのに赤カビがすぐ発生してしまう…」というのは決して珍しいことではありません。
プロのハウスクリーニング業者にトイレクリーニングを依頼すれば、そんな赤カビ汚れの根源も元から断ち切ってくれます。
また、カビの種類にあわせてクリーニング方法や洗剤を変えてくれるため、効率かつ安心安全にトイレ全体がきれいになるでしょう。
おわりに
本記事ではトイレ掃除として、トイレに付着した赤カビの特徴と落とし方についてご紹介しました。
カビにもさまざまな種類が存在しますが、その中でも赤カビ汚れは比較的落としやすい汚れです。
頑固な黒カビに発展して汚れが落としづらくなる前に、赤カビ汚れの根源を取り除いてトイレをできる限り清潔な状態に保てるようにしていきましょう。
トイレ掃除の手間が面倒に感じる場合は、プロのハウスクリーニング業者によるトイレクリーニングを依頼し、赤カビだけでなく、さまざまなトイレ汚れをすっきりと落としてもらうのがおすすめです。
クラベルプロ編集部
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