エアコンの効きが悪い原因と解消法
2022.07.05エアコンクリーニング暑い夏場には冷たい冷房を、寒い冬場には温かい暖房をという風に、私たちの部屋環境を快適にしてくれるのがエアコンです。
しかしエアコンを使おうとしてスイッチを押しても、何故か全然効かずに困ってしまった経験はないでしょうか?
本記事ではエアコンの効きが悪いのはなぜなのか、暖房・冷房が効かない原因と解消法についてご紹介していきます。
エアコンフィルターにホコリが詰まっている
エアコンフィルターにホコリが詰まっているかどうかを疑いましょう。
エアコンは、エアコンのフィルターやファンの部分が風の通り道となっています。
掃除を行わず、放置しているとホコリが蓄積されていってしまいます。
近年では自動掃除機能が搭載されたエアコンも多く販売されており、「エアコン掃除は不要である」と考えている方も多くいますが、実際一概には言えません。
自動掃除機能が搭載されたエアコンは、エアコンフィルターの表面が自動で掃除を行ってくれているのですが、内部の隅々まではきちんと掃除できていないことも珍しくはありません。
自動掃除機能付きエアコンであっても、人が定期的に行う掃除が必要なのです。
基本的な掃除方法としては、フィルターを取り外し、ホコリやそのほかの汚れを掃除機で吸い取るなどの作業で十分なのです。
料理で発生した油煙などの影響から、エアコンフィルターに汚れがこびりついている場合には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯にエアコンフィルターを浸してこすり洗いを行う必要があります。
冷媒ガスが漏れている
エアコンの効きが悪くなる原因として多いのが、「冷媒ガスが漏れている」ということです。
エアコンには熱を運搬する役割をもつ「冷媒ガス」が配管に充填しています。
この冷媒ガスが漏れてしまうことで、温度調節を上手く行うことができず冷房が効きづらくなってしまうのです。
冷媒ガスが漏れている原因として考えられることは、「エアコン本体からのガス漏れ」「室外機からのガス漏れ」の2つが挙げられます。
取り付けミスによるガス漏れの場合、取り付け業者側の責任である場合が多いため、連絡をして冷媒ガスを補充してもらうようにしましょう。
経年劣化による配管腐食でガス漏れが起きてしまう場合、エアコン業者に依頼してガスを補充してもらうという流れになります。
ガスを取り扱うのには専門的な知識・技術が必要になるため、必ずプロの業者に依頼して安心・安全にガスの補充を行ってもらうようにしましょう。
室外機の設置環境が悪い
エアコンの室外機は「室内の暖かな空気を室外に排出する」役割を持っています。
室外機が汚れていたり、室外機の周囲に物が置いてあったりすると、室外機からの熱を放出することができず、エアコンの冷房が効きにくくなってしまうという問題があります。
また、室外機に直接日光が当たっている場合、熱がほかの場所に逃げづらくなってしまうため、エアコン自体の効きが悪くなってしまいます。
この場合、エアコンが効いていたとしても余分な電力を消費して、電気代が一層高くなってしまう可能性があるのです。
鉢植え・自転車・バケツ・ホースといったものを室外機周辺に置いている方もいます。
置物があると、室外機の動作効率が悪くなってしまうので、室外機周辺に物を置かないように注意しましょう。
部屋が広すぎる
引っ越し・エアコン移設の際によく問題になるのが、エアコンの冷暖房能力が部屋面積に見合っていないということです。
一般的にエアコンは適切な部屋の面積・広さというものが、畳数によって決められています。
エアコンの機能異常に部屋の面積が広いと、エアコンの効きが悪くなってしまいます。
また、住宅構造が鉄筋か木造かによってもエアコンの効き具合は変わってきます。
空気が外に出やすくなる木造住宅の方が、鉄筋住宅よりもエアコンの効きが悪くなってしまう傾向にあるのです。
この場合、エアコンの買い替えを検討するようにしましょう。
エアコンが故障している
これまでに挙げたものの中で原因が見つからないという場合、エアコン自体が故障してしまっていることが考えられます。
風が出てこない・電源が付かないといった場合、故障していることが分かりやすいですが、「一見問題ないように見えるのに何故か冷えない…」という場合には、エアコンのタイマーランプを確認するようにしましょう。
正しくエアコンが稼働している場合、タイマーランプは点灯しているか消えているかのどちらかですが、エアコン内部に異常がある場合は点滅するように設定されているものが多いようです。
点滅の仕方・回数などによっては故障の可能性も含んでいるため、取り扱い説明書を確認し、原因を調べることもできるでしょう。
そしてエアコンが故障している場合には、やはりプロにエアコン点検・修理を依頼するのがおすすめです。
リモコンが故障・電池切れしている
エアコンが動かなくなってしまうと、どうしても焦ってしまいますが、リモコンが不具合を起こしているだけである可能性も大いにあります。
もしかすると、リモコンの電池が切れかかっているのかもしれません。
一度、新しい電池を入れ換えて様子を見てみるのが良いでしょう。
電池を交換した後もエアコンが正しく作動しない場合、何か誤作動を起こしてしまっている可能性もあります。
そのような場合には、一度リモコンをリセットしなければなりません。
こういった2つのことを行っても解決しないという場合、リモコンが故障している可能性があります。
また赤外線が正しく出ていない可能性もあり、その場合はリモコンを買い替える必要がでてきます。
エアコンが動かないという場合、エアコン本体もしくはリモコンに不具合が起きている可能性が高いです。
霜取り運転をしている
エアコンの暖房のスイッチを入れてから、しばらくは温風が出ていたけれど急に稼働しなくなってしまい、20分程度経ってから運転を再開したという場合、「霜取り運転」を行っている可能性があります。
「霜取り運転」はどういったエアコンにも備わっている機能です。
エアコンの暖房は、室外機から冷たい風が吹き出しています。
この際、室外機の熱交換器は非常に冷たい状態になっているので、その場所を通る空気中の水分が凍ることで霜が付いてしまうのです。
霜がたくさん付いてしまうと空気を吸い込むことができなくなり、暖房機能が弱まってしまうため、一時的に暖房運転を止めて霜を融かすための「霜取り運転」を行うのです。
この霜取り作業を行う間、温風が出てこないので暖房を効かせることができません。
故障をしているのかと思ってしまいますが、霜が取り除けたら暖房運転が再開され、温かい風が出てくるようになります。
また、エアコンから「ポコポコ」「シャー」といったような音が聞こえることがあるかと思いますが、これは故障ではありません。
暖房運転を行ううえで必要になる機能なので、ご安心ください。
おわりに
本記事ではエアコンの効きが悪いのはなぜなのか、暖房・冷房が効かない原因と解消法についてご紹介しました。
エアコンの効きが悪くなってしまう原因にはさまざまなものがあります。
原因を突き止めて解決することも可能ですが、エアコンの内部部品が故障していると、素人では簡単に判断ができなくなってしまうことがあります。
そういった場合は無理に自力で何とかしようとするのではなく、プロのエアコンクリーニング業者・エアコン修理業者に依頼して改善してもらうようにしましょう。
クラベルプロ編集部
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